上山崎雅泰
岡山県倉敷市玉島で2日に会社経営の問田(といた)正さん(57)が刃物で刺され死亡し、妻(50)も重傷を負った事件で、県警は21日、自営業村上航希容疑者(26)=岡山市北区東花尻=と、夫婦の長男で、問田さんの会社の役員問田直孝容疑者(29)=倉敷市玉島阿賀崎1丁目=を殺人未遂と住居侵入の疑いで逮捕し、発表した。県警は2人の認否を明らかにしていない。
玉島署捜査本部によると、2人は共謀して2日午後3時5分ごろから同6時15分までの間、問田さん方に侵入し、問田さんの妻に対して殺意を持って刃物で腹部を突き刺したり、顔や胸を切りつけたりするなどし、殺害しようとした疑いがある。妻は右横隔膜損傷や肝損傷など1カ月の大けがを負った。
事件をめぐっては、同日午後7時25分ごろに妻から玉島署に「刺された」と通報があった。署員が駆け付けたところ、問田さんは洗面所で横向きの状態で倒れており、死亡が確認された。妻は台所付近で倒れていたが、署員に「男が家に入ってきて刺された」という旨の説明をしていた。
村上容疑者と直孝容疑者の間には面識があったという。県警は村上容疑者が妻を襲った実行犯とみて、2人の役割分担などを調べる。また問田さんの殺害にも関与していた疑いがあるとみて捜査する方針。
問田さんは倉敷市内で自動車部品会社を経営し、妻や直孝容疑者らが役員を務めていた。県警は夫婦と直孝容疑者との間で金銭を巡るトラブルがなかったか調べている。
問田さんが倒れていた場所の近くには刺し身包丁(刃体約22センチ)が見つかり、凶器として使われた可能性があるという。(上山崎雅泰)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル